私たちの暮らす空間は、普段は強固で揺れないと思う地面であっても、高精度な地震計で見ると24時間振動し続けているという事は皆さんもご存じの通りです。
部屋やオーディオラックに至っては地面より揺れている訳ですが、その中での妥協点を探しました。
「オーディオ装置が安定(安心)して音楽や映像の情報を再生できるレベル」を探した訳です。
ここではその強度をオーディオ的強度と呼びます(以下、強度とする)
必要な強度を探すにあたり基準にしたのは、鬼太鼓座の大太鼓でも安定して演奏できる強度です。
鬼太鼓座にこだわる理由は、好みの話ではなく、音楽の色々な要素を含んだ音源だと考えるからです。
話がややこしくなるので、強度を示すには何時も使っているGe3値で話しを進めてみましょう。
Ge3の事務所は岩山に建った鉄筋の家で、床はピアノが演奏できるように鉄板で補強されてた2階です。
2階とはいえ強い方だと思いますが、色々な床の強度を調べてみると…
118.9pz 東京駅新幹線のホーム
119.2pz サントリーホールの舞台(中央、オーケストラ仕様の床)
119.9pz 50cmの布引コンクリートの床
122.9pz Ge3の事務所の床
123.3pz 東名高速道路
127.8pz 樹齢200年以上の吉野杉の切り株の上
一方、鬼太鼓座の大太鼓の再生に必要な強度を調べると、126.2p以上です。
樹齢200年以上の吉野杉の切り株の上でしか再生は無理みたいです。
上記のような理由で、『大地』を作りました。
『大地』のGe3値は127.7pzです。
実は、人は強度を確認できる能力を持っています。
長い進化の過程で、危険な所と安全な所が判る能力が付いたのでしょう。
もっとも、その能力がなければ生き残っては来れなかったと思うのですが…
その方法は簡単です。
素足で『大地』に乗ってみることです。
何故こんなに簡単な方法に今まで気が付かなかったか歯がゆいくらい、そのモノに乗れば安全かどうかが判ってしまうのです。
靴を脱いで『大地』に乗ってみてください。
少なくとも今立っている床が不安だと思っている人は居ないと思いますが、床に立っている時の感覚と、床に置いた『大地』の上とは違うことを確認して下さい。
『大地』の上では何かが違う事を感じませんか?
重力感というか、背筋が伸びるのか、人によって表現は様々ですが、何かのエネルギーの流れが違うような事を感じるでしょう。
これが『大地』の安定感(安心感)なのです。
この安定感(安心感)がオーディオ機器(機械)にも有効なのです。
『大地』の使い始めは、低音が少なく聞こえることがあります。
これはスピーカや機器が元々の振動モードから変化しようとしているからです。
新しい振動モードに安定すると、音も安定してより質の高い低音として戻ってきます。
これをGe3ではトレーニングと呼んでおり、通常のエージングとは違う現象です。
トレーニングの期間は長くて1週間ほどです。
この間は辛抱するしかありません。
しかし不思議なことに、モーツアルトを流すとこの期間は1/6にできます。
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