黒アゲハは分割振動だけを減衰させる事により、仮想的な補強を実現するツールです。
コーン紙、エンクロージャ、ポート、回路基板、CDトレー等の補強が簡単に出来ます。
また、剥がせば元に戻りますので試しながらの施行も簡単です。
コーン紙の正確なピストン領域の拡大により、低域の音量的音質的に著しい向上が期待できます。
軽くて締まった、いわゆる風のような低音も目指せます。
今までにない高域音の伸びに驚き、音楽の中の静けさや気配すら感じられるようになります。
振動していないようにみえるエンクロージャも、実は盛大に分割振動を起こしています。
黒アゲハで仮想補強をして振動を整えることにより、施工後の低音や高音は引き締まり鮮度が増して聞こえます。
吸音材の無いSPの音は明るくて屈託の無い、SP本来の性能を感じさせる鳴り方ですので、もし、この明るくて軽い開放的な音がお好みであれば、薄くて小さい黒アゲハでより正確で入念な補強をすると、吸音材を極端に少なくしても支障ない状態になります。
さらに弊社の「茅蜩・鼓粒」と組み合わせれば、吸音材無しも可能です。
上記のような音がお好みの方には、吸音材無しエンクロージャの音は、新鮮で堪らない魅力となるでしょう。
黒アゲハは黒色面が表で、裏の剥離紙を剥がして貼ります。
振動の伝達する方向に黒アゲハの繊維の向きを合わせて貼るのがコツです。
どうしても横になってしまう場合は、気にせずに貼ってください。貼らないよりはずっとマシです。
黒アゲハの粘着剤は強力です。
剥がして元に戻す可能性がある場合、粘着面を指で触って粘着能力を弱めてから使ってください。
特に紙コーンの場合は、剥がす時に破ける可能性があるので注意してください。
シール剥がし液や剥がれる両面テープを使うのも良い方法です。
8cm~10cm 1/2にカットしたものを4枚
16cm 2/3にカットしたものを4枚
20cm 放射線状に5枚
30cm 放射線状に6枚
38cm 放射線状に8枚
エンクロージャに貼る場合も、外側でも内側でも効果は同じです。外側に貼って効果を確かめてから内側に貼り直す事も可能です。
また、奥行き方向には60cmまでは1列でOKですが、それ以上は2列必要です。
●天底板が幅70cm以下は不要です。
●前後バッフル板には30cmまでは縦に1枚、以降30cm大きくなる毎に1枚追加します。
●左右の側板は、高さ20cmまでは縦に1枚、30cmまでは2枚を貼ります。以降30cm大きくなる毎に1枚追加します。
その他効果が確認されているポイント
黒アゲハは分割振動を選択的に吸収するので、貼り過ぎによる音色への弊害はありませんが、さらなる効果の向上もありません。丁度良いサイズにカットしてご利用して頂くと経済的です。
また、黒アゲハの取り付けは機器の改造となります。取り付けは各自ご自分の責任で行ってください。
カテゴリ一覧