私たちの暮らす空間は、普段は強固で揺れないと思う地面であっても、高精度な地震計で見ると24時間振動し続けているという事は皆さんもご存じの通りです。
部屋やオーディオラックに至っては地面より揺れている訳で、AVに必要な「オーディオ的強度」を目指して開発したのが「大地」です。
そして15年目、「大地7」が完成しました。
必要なオーディオ的強度を調べるのには「探索」という技を使うのですが、その基準は鬼太鼓座の大太鼓を安定して再生できる強度を目標としました。
鬼太鼓座の大太鼓にこだわった理由は、好みの話ではなく、音楽の色々な要素を含んだ音源だと考えているからで、特に強烈なインパルスの再生は、大きなポイントだと考えています。
「鬼太鼓座」を再生すると、ほとんどの再生装置や床、ラックなどが見事に破綻してしまいます。
その「鬼太鼓座」の再生でも破綻しないオーディオボードを作りたかった訳です。
話がややこしくなるので、いつものGe3値で話しを進めます。
Ge3の事務所は西宮の岩山にある鉄筋コンクリート構造の一般住宅です。
床はピアノが演奏できるように鉄板で補強されています。
2階建ですが強度はある方だと思いますが、それでも不満だったので「大地」を作りました。
様々な床を得意の探索で調べてみました。
118.9pz | 東京駅新幹線のホーム |
119.2pz | サントリーホールの舞台 |
119.9pz | 50cmの布引コンクリートの床 |
122.9pz | Ge3の事務所の床 |
123.3pz | 東名高速道路 |
127.8pz | 樹齢200年以上の吉野杉の切り株の上 |
鬼太鼓座の大太鼓の再生に必要な強度を調べると126.2p以上の強度が必要らしい事が判りました。
つまり樹齢200年以上の吉野杉の切り株のような所でないと再生出来ない事になります。
これが開発の目標となりました。
七代目の『大地7』のオーディオ的強度のGe3値は127.9pzになりました。
一代前の「大地6」とのGe3値の差は僅かですが、実際に聴くと雲泥クラスの差を感じてしまいます。
実は、人間は足元の強度が判る能力があるのです。
長い進化の過程で、危険な所と安全な所が判る能力を得たのでしょう。
いや「その能力が無ければ生き残れなかった」と考える方が正しいのでしょう。
その、生き残った子孫の私達にもその能力は残っているのです。
その能力を使って確かめる方法は簡単です。
素足で『大地』に乗ってみるだけで判ります。
こんな簡単なコトに気が付かず、測定器などを工夫して判ったつもりでいたのかと思うと、ホントに歯痒いです。
上に乗れば、そこが安全かどうかが判ってしまいまうのです。
「大地」を手に入れたら、先ずは乗ってみてください。
これはオーナー特権です。(爆)
出来れば他の所や物にも乗ってみて下さい。床でも違うのが判ると思います。
「ああ、こういう気持ちでスピーカーは鳴っているのかぁ〜」と、瞬時に判ります。(笑)
『大地』の使い始めは、低音が少なく聞こえることがあります。
これはスピーカや機器が元々の振動モードから変化しようとしているからです。
新しい振動モードに安定すると、音も安定してより質の高い低音として戻ってきます。
これをGe3ではトレーニングと呼んでおり、通常のエージングとは違う現象だと考えています。
トレーニングの期間は長くて1週間ほどです。
この間は辛抱するしかありません。
でも、モーツアルトの音楽を流すとこの期間が1/6までに縮みます。
不思議ですよね。
トレーニングには音量は関係ありません。小さな音でも十分です。
「大地6」に限り「大地7」へのバージョンアップが可能です。
この作業は裏のフェルトを剥がして、内部に追加加工する作業になり、ちょっとした作業になります。
なので、お預かりしてから10日ほどの時間が掛かります。
費用は5万円/1枚(返送料込み、税抜)です。
バージョンアップ等のご相談は info@ge3.jp まで・・・
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